【発火しにくいタイプは?】安全性を意識して選びたいモバイルバッテリーを電池タイプ別に比較【2026年8月版】
【2026年8月時点の情報をもとにしています】
最近、モバイルバッテリーの発火ニュースをよく見かけますよね。
電車やホテルでの火災を知ると、「うちのバッテリーは大丈夫かな…」と少し心配になります。
最近は、ナトリウムイオン電池・半固体電池・準固体電池・リン酸鉄リチウムイオン電池などを採用した製品も増え、全固体電池をうたうモデルも登場しています。
この記事では、各メーカーが公開している情報をもとに、電池タイプ別の特徴や製品を整理しました。
安全に使うポイントや捨て方も紹介しているので、持ち歩き用や防災用の1台を探す参考になればうれしいです。
この記事でわかること
- モバイルバッテリーの火災はなぜ起こる?実際の件数データ
- モバイルバッテリーは飛行機に持ち込める?最新ルール
- 発火しにくい新しい電池(準固体・ナトリウムイオン・リン酸鉄)とは?
- 安全性を重視したおすすめモバイルバッテリー
- 安全に使うための保管や処分のポイント
モバイルバッテリーの火災、なぜ起こるの?

火災の原因はいろいろありますが、代表的なのはこの3つ。
- 充電中のトラブル(過充電や不適切なケーブル使用)
- 落下や衝撃による内部破損
- 粗悪品や規格外の製品利用
- 高温になる場所での使用や保管
NITE(製品評価技術基盤機構)によると、2020年から2024年までの5年間で、リチウムイオン電池搭載製品の事故は1,860件ありました。
そのうち約85%、1,587件が火災事故に発展しています。
さらに、事故は春から夏にかけて増える傾向があり、6月〜8月にピークを迎えるとされています。(参考:NITE公式(PDF))
数字を見ると、やっぱり少しドキッとしますよね。
わが家でも、モバイルバッテリーは防災用にも普段使いにも必要だと思っています。
だからこそ、安さや容量だけで選ぶのではなく、発火リスクに配慮されたモデルを選びたいと感じました。
モバイルバッテリーは飛行機に持ち込める?

旅行や帰省のときに気になるのが、「モバイルバッテリーは飛行機に持っていけるの?」ということですよね。
モバイルバッテリーは機内持ち込みはできますが、預け入れはできません。
2026年4月24日以降はルールが変更され、機内に持ち込めるモバイルバッテリーは、1人2個まで、160Wh以下のものに限られています。
あわせて、機内では次の点にも注意が必要です。
・モバイルバッテリー本体を機内で充電しない
・モバイルバッテリーからスマホなどへ充電しない
・端子部分を保護するなど、ショートしないようにする
・手元で確認できる場所に保管する
ふだん使う小さめのモバイルバッテリーなら、容量面では大きく心配しすぎなくてもよさそうです。
ただ、旅行前は国土交通省や利用する航空会社の最新案内を確認しておくと安心です。
特に海外の航空会社や海外出発便では、取り扱いが異なることもあります。
参考:
国土交通省「モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて」
JAL「モバイルバッテリーの機内持ち込み個数および充電に関するルール変更について」
ANA「モバイルバッテリーの取り扱い変更について」
発火しにくさに配慮した電池タイプとは?

モバイルバッテリーの火災のニュースをきっかけに気になって調べてみたところ、リチウムイオン以外の新しい電池が使われているモバイルバッテリーがあると知りました。
ここでは、各メーカーがどのような特徴を案内しているのか、電池タイプ別に整理します。
ナトリウムイオン電池
リチウムの代わりにナトリウムを利用した新しい電池です。
メーカーでは、高温・低温でも使いやすいことや、長寿命であること、安全性に配慮した設計などが特徴として紹介されています。
半固体電池
半固体電池を採用したモデルでは、電解液をゲル状にすることで液漏れしにくくし、発火や発煙リスクを抑える設計と紹介されています。
長寿命や幅広い使用環境への対応を特徴としているメーカーも増えてきました。
準固体電池
準固体電池も、電解液を工夫することで安全性に配慮した設計を採用したタイプです。
メーカーによって仕様は異なりますが、耐熱性や耐寒性、長寿命などを特徴として紹介しているモデルもあります。
リン酸鉄リチウムイオン電池(LiFePO₄)
リン酸鉄リチウムイオン電池を採用したモデルでは、熱に強く、長寿命であることなどが特徴として紹介されています。
電気自動車や家庭用蓄電池にも採用されている電池として知られています。
全固体電池のモバイルバッテリーも登場
最近では、全固体電池として販売されているモバイルバッテリーも登場しています。
ただし、製品数はまだ少なく、メーカーごとに説明や表現も異なるので、この記事では現時点で購入しやすく、メーカー情報を確認しやすい電池タイプのモデルを中心に紹介しています。
調べてみると、それぞれ特徴はありますが、「どれが一番安全」と言い切れるものではありませんでした。
この記事では、各メーカーが公開している情報をもとに、特徴や採用モデルを整理して紹介しています。
電池タイプ別にモバイルバッテリーを比較

火災事故の不安はあるものの、外出先や災害時には、モバイルバッテリーがあるとやっぱり便利ですよね。
今回は、できるだけ安全性に配慮して選びたい方に向けて、ナトリウムイオン電池・半固体電池・準固体電池・リン酸鉄リチウムイオン電池を採用したモデルを中心にまとめました。
まずは違いがわかりやすいように、容量や重さ、特徴を比較表で整理しています。
このあと、それぞれのモデルも順番に見ていきます。
| メーカー/型番 | 電池タイプ | 容量 | 重さ | 対応温度 | 充放電回数 | 充電端子・ケーブル | 機内持ち込み | メーカーで紹介されている特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| エレコム EC-C27LBK / 45W |
ナトリウムイオン | 9000mAh | 約350g | 放電 -35〜50℃ 充電 0〜40℃ |
約5000回 | Type-C×1 Type-A×1 |
◯ | 広い放電温度範囲、約5000回の充放電、最大45WのUSB PD対応など。 |
| エレコム EC-C61MN / 35W |
半固体リチウムイオン | 10000mAh | 約220g | 放電 -15〜45℃ 充電 0〜35℃ |
約2000回 | Type-C×2 Type-A×1 |
◯ | 半固体電池採用、最大35WのUSB PD対応、残量や買い替え時期の目安がわかる表示機能など。 |
| BUFFALO BMPBSA10000シリーズ / 30W |
半固体リチウムイオン | 10000mAh | 約210g | 放電 -15〜45℃ 充電 5〜40℃ |
― | Type-C×1 Type-Cケーブル×1 |
◯ | 半固体電解質採用、最大30W、Type-Cケーブル一体型、残量表示など。 |
| Philips DLP5718C |
半固体電池セル | 10000mAh | 約205g | ― | ― | Type-C×1 Type-A×1 Type-Cケーブル×1 Lightningケーブル×1 |
◯ | 半固体電池セル採用、最大22.5W、2種類のケーブル内蔵、最大4台同時充電など。 |
| HAMAKEN WORKS HW-SSPB100WHN |
準固体電池 | 10000mAh | 約195g | -20〜80℃ | 約2000回 | Type-C×1 Type-A×1 |
◯ | 準固体電解質採用、-20〜80℃の動作温度、約2000回の充放電など。 |
| Green House GH-LFMBPA100 / GH-LFMBPA200 |
リン酸鉄 LiFePO4 | 10000mAh 20000mAh |
約190gまたは約210g※ 約375g |
0〜40℃ | 約2000回 | Type-C×2 Type-A×1 |
◯ | リン酸鉄リチウムイオン電池採用、約2000回の充放電、3台同時充電など。 |
※「半固体」「準固体」などの名称や技術の説明は、メーカーや製品によって異なります。
※機内持ち込みは一般的な容量要件に基づく目安です。モバイルバッテリーは預け入れできません。航空会社ごとに扱いが異なる場合があるため、利用前に最新の案内をご確認ください。
※エレコムの型番は、販売ページや店舗によって別表記(例:DE-C55L-9000BK、DE-C86-10000BKなど)になっている場合があります。
※BUFFALOは色によって型番が異なるため、表ではシリーズ名でまとめています。
※Green Houseの10000mAhモデルは、型番や販売ページによって重量表記が異なるため、購入前に商品ページをご確認ください。
ナトリウムイオン電池|エレコム(EC-C27LBK/9000mAh)
エレコムのEC-C27LBKは、ナトリウムイオン電池を採用したモバイルバッテリーです。エレコム公式では「世界初」と案内されています。
-35~50℃の幅広い放電温度範囲、約5,000回の充放電サイクル、最大45WのUSB Power Delivery対応などが特徴です。
約350gとやや重さはありますが、防災用や屋外で使うモデルとして気になる1台でした。
容量や対応機器など、詳しい仕様は商品ページで確認してみてください。
半固体リチウムイオン電池|エレコム EC-C61MN
エレコムのEC-C61MNは、10000mAhの半固体リチウムイオン電池を採用したモバイルバッテリーです。
エレコム公式では、従来品より電解液の使用量を抑えた設計や、約2,000回の充放電サイクル、最大35WのUSB Power Delivery対応などが案内されています。
残量だけでなく、電池の状態や買い替え時期の目安がわかる表示機能がついているのも特徴です。
いろいろ調べた中で、わが家ではこのエレコムの半固体モデルを選びました。
10000mAhで普段使いにも防災用にも取り入れやすく、メーカーや使い終わったあとの回収方法を確認しやすいことも、選んだ理由のひとつです。

届いてまず感じたこと
手に収まるサイズですが、持ってみると約220gなりのしっかりした重さがあります。
表面はマットな質感で、見た目はすっきりしていました。
説明書を見て便利だと思ったのは、LED表示で電池の状態や買い替え時期の目安を確認できることです。
廃棄方法や回収についての案内もあり、使い終わったあとのことまで確認しやすいのは少し安心でした。
実際の充電速度や使い勝手については、もう少し使ってから追記する予定です。
半固体リチウムイオン電池|BUFFALO BMPBSA10000シリーズ
BUFFALO(バッファロー)のBMPBSA10000シリーズは、半固体リチウムイオン電池を採用した10000mAhのモバイルバッテリーです。
BUFFALO公式では、最大30W出力、Type-Cケーブル一体型、残量表示などが特徴として案内されています。
約210g、厚さ約15.2mmの比較的すっきりした形で、ケーブルを別に持ち歩かなくていいのも便利そうです。
普段使いはもちろん、旅行用としても確認しておきたい1台だと感じました。
半固体電池セル|Philips(フィリップス)DLP5718C
Philips(フィリップス)のDLP5718Cは、半固体電池セルを採用した10000mAhのモバイルバッテリーです。
商品ページでは、最大22.5W出力、USB Type-C・Lightningケーブル内蔵、最大4台の同時充電などが特徴として案内されています。
約205gで、充電ケーブルを別に持ち歩かなくていいのは便利そうです。Android端末とiPhoneの両方に対応しやすく、家族で共有したい方にも気になるモデルだと感じました。
重さや対応機器など、詳しい仕様は商品ページで確認してみてください。
準固体電池|HAMAKEN WORKS(ハマケンワークス)HW-SSPB100WHN
HAMAKEN WORKS(ハマケンワークス)のHW-SSPB100WHNは、準固体電池を採用した10000mAhのモバイルバッテリーです。
メーカーでは、約2,000回の充放電サイクルや、-20~80℃の幅広い使用環境、準固体電解質を採用した設計などが特徴として紹介されています。
約195gと今回紹介しているモデルの中では比較的軽く、持ち歩きやすさを重視したい方にも気になる1台です。
詳しい仕様や対応機器などは、商品ページで確認してみてください。
リン酸鉄リチウムイオン電池|Green House(グリーンハウス)GH-LFMBPA100/GH-LFMBPA200
Green House(グリーンハウス)のGH-LFMBPAシリーズは、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用したモバイルバッテリーです。
公式では、高温や衝撃への強さ、発火リスクに配慮した設計、約2,000回の充放電サイクルなどが特徴として案内されています。
10000mAhモデルは約210gで、普段使いにも取り入れやすい容量です。
20000mAhモデルは約375gとしっかり重さがありますが、容量に余裕があるため、長時間の外出や防災用も意識したい方には気になる選択肢です。
どちらも最大20WのUSB Power Deliveryに対応し、Type-C×2・Type-A×1の3ポートを搭載。最大3台まで同時に充電できます。
詳しいサイズや対応機器は、商品ページで確認してみてください。
一般的なリチウムイオン電池でも、安全設計に力を入れたモデルがあります
今回紹介した新しい電池タイプ以外にも、一般的なリチウムイオン電池を使いながら、安全設計に力を入れたモバイルバッテリーがあります。
Ankerでは、セルの素材や保護構造、バッテリーマネジメントシステムなどを工夫したモデルを販売しています。
リチウムイオン電池|Anker(アンカー)Nano Power Bank(MagGo, Plus)
Anker(アンカー)のNano Power Bank(MagGo, Plus)は、10000mAhのマグネット式ワイヤレス充電対応モデルです。
Ankerでは、独自の「ネオリチウムイオンバッテリー」を採用し、不純物を抑えたセル素材や保護コーティング、新素材のセパレーター、釘刺し・加圧・筐体燃焼試験などを特徴として案内しています。
さらに、バッテリーの状態をアプリで確認でき、買い替え時期の目安がわかるのも特徴です。
約215gと特別軽いモデルではありませんが、Qi2ワイヤレス充電とUSB-C最大30W出力に対応しているため、充電方法や機能性も重視したい方には気になる選択肢です。
詳しい対応機種や使用条件は、商品ページで確認してみてください。
※一般的なリチウム系のモバイルバッテリーにも発火や劣化のリスクがあります。高温になる場所を避け、落下や強い衝撃に注意し、膨張・発熱・異臭などの異常がある場合は使用を中止してください。
保管も安心に。防火ケースの活用もおすすめ
充電中だけでなく、保管時にも「万が一」を考えておくと安心です。
私は家で保管しているモバイルバッテリーを防火ケースに入れて保管しようと思います。完全に火災を防げるわけではないですが、万が一の延焼を抑えるには効果的。
- 防炎・耐熱・チャック式で持ち出しも◎
- アウトドアや旅行用にもおすすめ
古いモバイルバッテリー、どうやって捨てるの?
古いモバイルバッテリーは、燃えないごみにそのまま出さないほうが安心です。
リチウムイオン電池は、捨て方を間違えると火災の原因になることがあります。
処分するときは、家電量販店やスーパーなどの回収協力店、または自治体の回収ルールを確認するのがおすすめです。JBRCでは、回収対象の小型充電式電池を協力店や協力自治体で回収しています。(JBRC協力店)
また、捨てる前は金属端子の部分を絶縁テープで保護しておくと安心です。JBRCでも、ショート防止のために端子部を絶縁するよう案内しています。
ただし、膨張しているもの、破損しているもの、水にぬれたもの、メーカー不明のものなどは、JBRCの通常回収の対象外です。そういったものは、メーカーや自治体に相談したほうがよさそうです。
▶ 詳しくはこちら:JBRC|リサイクルについて
処分や買い替えの前に、リコール対象になっていないかを確認しておくのも安心です。経済産業省の製品安全ガイドでは、リチウム電池使用製品のリコール情報を確認できます。
※処分方法は自治体によって異なるので、最後はお住まいの地域の案内も確認してみてくださいね。
災害時やアウトドアには「固体電池ポータブル電源」も◎
外出用のモバイルバッテリーとは別に、
自宅の防災用としては、より安全性を重視したい方には、ヨシノパワーのポータブル電源もおすすめです。
安全性の高い固体電池を使っていて、-35℃~50℃の過酷な環境でも使えるタイプ。
4000回以上くり返し使えるうえ、バッテリー回収サービスつきなのも安心ポイントです。
まとめ|安全性だけでなく、使いやすさも見ながら選ぼう
子どもと一緒の外出や、万が一のときに使うモバイルバッテリーだからこそ、容量や価格だけでなく、どんな電池を使っているかも確認しておきたいなと思いました。
今回は、ナトリウムイオン電池・半固体電池・準固体電池・リン酸鉄リチウムイオン電池を採用したモデルを中心にまとめています。
私自身も最初は「一番安全なモバイルバッテリーはどれだろう」と思って調べ始めました。
でも見ていくと、どのメーカーも電池や保護機能など、それぞれの方法で安全性に配慮していることがわかりました。
なので、気になる電池タイプを確認したあとは、重さ・容量・充電速度・ケーブル内蔵など、自分の使い方に合うかどうかで選んでもよさそうです。
「古いバッテリー、そろそろ買い替えようかな」と思っている方の参考になればうれしいです。
\気になるモデルはこちらから確認できます/
普段使いしやすいものから、防災も意識した大容量タイプまで並べています。